政治とITの関係、アメリカと日本を比較してみた

FAST COMPANY7月/8月合併号の特集記事「オバマとギークたち」(英文)をもっとしっかり読んでみようと思っています。

いきなり英語を日本語に翻訳する作業に入るのではなく、少し調べものをすることにしました。

間違ったイメージ、先入観、知識を前提に翻訳してもうまくいかないと思ったからです。

ちなみに、FAST COMPANYは先日参加した読書会で読んだ雑誌です。

FAST COMPANYとは
 世界的にイノベーティブな企業やクリエイターなどをいち早く取り上げる、今。アメリカで最もエクセレントな雑誌。
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特集記事「オバマとギークたち」とは
 オバマ大統領がグーグルやフェイスブックのITの専門家たちをスカウトして専門チームを編成して政治に取組む姿をレポート&インタビューで紹介する特集

アメリカのような政治の世界でITの積極的な導入は日本でも起こるか?

勉強会では特集記事「オバマとギークたち」に書かれていることを日本にあてはめたらどうなるだろう?という意見が出ました。

つまり、オバマ大統領のようにITを積極的に導入して変革を進めるという政治スタイルが日本でも可能か?ということです。

「アメリカと違って日本では難しいのでは?」というのが参加者たちの思うところでした。

個人的に、インターネットはアメリカの方が進んでいて、日本は遅れているのではないか?という印象を持っていました。

そこで日本と、アメリカ、世界のネット事情を調べてみました。

世界のインターネット普及率

これは2013年のデータです。

  1. アイスランド
  2. ノルウェー
  3. スウェーデン
  4. デンマーク
  5. アンドラ
  6. オランダ
  7. リヒテンシュタイン
  8. ルクセンブルグ
  9. フィンランド
  10. モナコ
  11. バーレーン
  12. イギリス
  13. アラブ首長国連邦
  14. ニウエ
  15. スイス
  16. 日本
  17. カナダ
  18. カタール
  19. 韓国
  20. アメリカ

なんと!日本は16位、アメリカは20位です。

アメリカがベスト3くらいに入るかと思っていました。

国土が広いから普及させづらいのかもしれませんが…。

日本よりもアメリカの方が進んでいる…とは一概に言い切れないようです。

インターネット利用者数

インターネット利用者数となると、さすがアメリカ!

第2位に輝きました。

1位は中国。

人口の多さにモノをいわせての1位と2位ですね。

そう思うと日本が第3位に入っているのは健闘しているといえるでしょう。

  1. 中国
  2. アメリカ
  3. 日本
  4. インド
  5. ブラジル
  6. ドイツ
  7. イギリス
  8. ロシア
  9. フランス
  10. 韓国

アメリカと日本の政治におけるコンテンツ力の差

2013年7月11日の日経新聞にこんな記事がありました。

ネット選挙で右往左往 IT後進国を露呈する日本

参院選の候補者は交流サイト(SNS)の「フェイスブック」やミニブログ「ツイッター」などのソーシャルメディアに日々投稿し、有権者へのアピールに必死だ。だが、総じてネットを使いこなしているとは言い難い。浮かび上がるのはネットを戦略的に活用する米国などからはほど遠い、日本の政治のお寒いIT(情報技術)事情だ。(略)

オバマ大統領の陣営は100人を超えるチームを編成してソーシャルメディアを駆使した。有権者の人種や年齢、性別などに応じて異なるフェイスブックのページでそれぞれに関心のある情報を流した。ツイッターでの呼びかけも得票につながったとされる。

インターネットの普及率や人口でアメリカと日本はそれほど違いはありません。

上記の記事を読むと、日本の政治家はITに疎く、使い方がわからない。

一方、オバマ大統領はITに深く、使いこなしているということになります。

それが原因のひとつだと思います。

もうひとつの原因としてアメリカの政治と日本の政治のコンテンツ力の差があるのではないでしょうか?

例えば、日本の選挙というと選挙カーに乗って名前を連呼するのが基本スタイルです。

政治家の名前の連呼が基本です。

一種の金太郎あめ的なメッセージ発信です。

『「これからの広告」の教科書』に書いてありましたが、SNSの時代はメディアに合わせてメッセージをきめ細かく変えてアプローチしていく時代です。

マス広告だけだった時代の、金太郎あめのように1つのメッセージをすべてのメディアで繰り返すという手法は通用しなくなっています。

日本の政治家はマス広告の時代のやり方のまま、金太郎あめのようなメッセージをSNSで展開して失敗したのではないでしょうか。

それに対して、オバマ大統領はソーシャルメディアを駆使して、有権者の人種や年齢、性別などに応じて異なるフェイスブックのページでそれぞれに関心のある情報を流しました。

この差がアメリカと日本のコンテンツ力の差です。

ITに詳しいオバマ大統領だからこそギークと呼ばれるITの専門家たちをスカウトしてチームを作れたのだと思います。

まとめ

  • インターネットの普及率は日本が15位、アメリカが20位(2013年)
  • インターネット人口は中国が1位、アメリカが2位、日本が3位(2009年のデータ、中国のみ2014年データ)
  • 政治の世界において日本はIT後進国
  • 1つのメッセージを連呼するスタイルはSNSにむいていない
  • 有権者の人種や年齢、性別などに応じて異なるフェイスブックのページでそれぞれに関心のある情報を流すオバマ大統領のような決め細かいアプローチが求められる

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